条件の優先順位 「中国シニア留学」

条件の優先順位

相反する条件

条件

シニアの方が留学する中国の大学を選ぶとき、大学に希望する条件はいろいろと出てくるものです。

ですが、それらすべてが満たされるとは限りません。むしろ現実には、満たされないことが往々にしてあります。なぜならば、条件同士が相反することが多いからです。

例えば、静かな留学生活を過ごしたいので地方の小都市に留学したい。同時に、いざというときにすぐに日本に帰れるように、日本への直行便がある都市という条件を付けたとしましょう。

「日本からの直行便がある地方の小都市」。絶対に無理ですよね。小都市に日本からの直行便を飛ばす航空会社なんてありません。

この場合は、どちらかの条件を諦めるしかありません。

条件を緩める

条件

別のケースとして、こういう条件を希望するシニアの方もいらっしゃるかもしれません。

生活に便利な所が良いので北京か上海。でも予算に限りがあるので、できるだけ安く。

これも非常に難しいです。首都北京と経済都市上海。中国で最も物価が高い北京と上海で、「できるだけ安く」なんて無理です。

こういう場合は条件を緩める必要があります。北京、上海だと年間120万円が相場なので、希望条件として100万円、無理ならば110万円までは出す、など。

妥協する

妥協

また、条件をある程度妥協することも大学を選びやすくしてくれます。

例えば、「1クラス人数が5人以下で、クラス分けは10レベル以上」。

確かにこういう大学があれば良いですが、実際にはありません。小規模校は1クラス人数が少ない代わりにレベル数も少なく、大規模校はレベル数が多い代わりに1クラス人数も多いものです。ずっとこの条件に固執していると、いつまでたっても中国に行けません。

そこで、「1クラス人数が10人以下、クラス分けは5レベル以上」と条件を妥協してやると、一気に大学が選びやすくなります。

数値化と優先順位付け

数値化

大学選びの条件を決める際に大切なことは、数字で表現することです。

「1クラス人数が少ない」という形容詞表現ではなく、「1クラス人数が10人以下」のように数字で表現するようにしましょう。

もう一つ大切なことは、条件の優先順位付けです。この条件は絶対に譲れない、この条件は満たされなくても良い、という順位付けです。

この作業は、頭の中で漠然と考えるのではなく、必ず紙に書き出してください。例えばこんな感じです。

  • 1.1クラス人数が10人以下
  • 2.日本語学科がある
  • 3.1人部屋を確保できる
  • 4.レベル分けが5段階以上
  • 5.日本から直行便がある

5条件すべてが満たされれば良いのですが、もしダメな場合は、まずは日本からの直行便をあきらめます。次にレベル分けは4段階まで妥協する。それでもダメなら2人部屋で我慢する。

このように優先順位を明確にすることで、重要度の低い条件は妥協し、重要度の高い条件は絶対に譲らないという、合理的な大学選びができます。